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我が家のにゃんこ・プリンスとお菓子を焼く日々のこと...

2017-05

バレエの夏 - 2016.08.06 Sat

8月は、ベルギーに行くつもりでした。
ブリュッセルで開催される
フラワーカーペットも是非見たい!と
思っていました。
今年のテーマは「日本」ですから…。
ただ、自宅の改装工事や仮住まいの家賃など
出費が重なりましたから
夏のホリデーはキャンセルしました。

その代わり…
3年ぶりのボリショイ・バレエの
ロンドン公演を見に行くことにしました。
いつものごとく…
天井桟敷、もしくは「立ち見」の
格安チケットでの鑑賞になりますが(苦笑)。

指揮者の楽譜まで見えてしまうほど
コンパクトで強力な望遠鏡がありますから、
とても心強いのです。

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天井桟敷からの眺め。
見晴らしは申し分ありませんが
高所恐怖症の方向けではないかも(苦笑)。

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初日の「ドン・キホーテ」、美しく
見応えがあり、うっとりしました。
バレエだけでなく、思い思いに着飾った
女性の観客を眺めるのも目の保養に
なります…(^^)

これから見る「パリの炎」、「白鳥の湖」、「海賊」
わくわくしています…。

浮足立つ毎日です。


王子のお留守番 - 2014.08.01 Fri

同僚とマリインスキーバレエ「ロミオとジュリエット」を見てきました。
こちらでもバレエやオペラのチケットは高価ですが、
手ごろな値段で楽しめるチケットも用意されています。
座席の場所さえ気にしなければ...

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その晩は£10(約1700円)という破格のチケットで、
立ち見でした。
舞台が3分の2しか見えないようなところで
バレエ通の友人には
-真のファンは絶対買わないチケットね!
と呆れられました(^^;
確かにダンサーが舞台の左袖に移動すると見えませんでしたが(泣、
美しいロシア・バレエの世界に浸れました。
韓国人ダンサー、キム・キミンのロシア人ダンサーに引けをとらない
美しいプロポーションにもため息が...。

さすがに3時間近く立ち続けるのは、ちょっとしんどかったです・・・苦笑。

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舞台の幕が閉じるやいなや、カーテンコールも待たず
同僚と小走りで劇場を後にしました。
翌日も仕事でしたから。
それに、相方とお留守番していた王子のことも気がかりでした。
家に帰り着いたのは11時半過ぎ。
-ただいま~
と言うと王子がミィ~という鳴き声をあげながら
二階から小走りで迎えてくれました。
相方によれば、その晩王子は庭にも出ず、
ずっと寝室にこもって、ふて寝(?)していたらしいです。

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王子には寂しい思いをさせてしまったようです。
週末は特に出かける予定はありませんから、
「王子孝行」したいと思います。

Have a nice weekend!


海の都の物語 - 2014.06.30 Mon

先週、塩野七生さんの「海の都の物語」全6巻、
読み終えました。
「ルネッサンスの女たち」のカテリーナ・コルネールの章を読んで
ヴェネツィア共和国に興味をもったのが、
この本を手にするきっかけになりました。
友人がたまたまこの本をもっていて、
すぐに貸してくれたのです。
それから二週間、
朝夕の電車の中で本を読みふけりました。

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衰退をたどり始めたヴェネツィア、
最後にはナポレオンに全面降服を受け入れ
千年以上続いた共和制都市国家は
終わりを告げます…。
ヴェネツィア市民たちの「サンマルコ万歳!共和国万歳!」と叫ぶ声が
町中に響き渡り、
物語はドラマチックに幕を閉じるのですが、
読んでいて私も悲しくなりました。
感情移入し過ぎてしまったようです...。

15、6年前にヴェネツィアを訪れたことがあります。
あの当時は、歴史のことも、
その昔ヴェネツィアが共和制を敷いていたことも
まったく何も知りませんでした...。
この本を夢中で読んだ後は、
再びヴェネツィアを訪れてみたくなりました。

本の貸してくれた友人にもお礼を言うと
塩野さんの「ローマ人の物語」43巻(!!)も持っているけど読む?
心やさしい友人の申し出は丁重に
お断りしました(^^;
しばらくは栄華を誇ったヴェネツィアの物語の余韻に
浸りたいと思います...。

再会… - 2011.11.29 Tue

十代の頃、大好きで心待ちにしていたテレビドラマ、
「女刑事キャグニー&レイシー」。
NYを舞台に刑事として奮闘する女性二人を中心に描いた
社会性の強いテレビドラマでした。

「クリス・キャグニー」を演じたシャロン・グレースが
ロンドンで舞台に立つと知り、居てもたっても立ってもいられなくなり
千秋楽の公演を見にハマースミスに行ってきました。

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(夕暮れのハマースミス橋)

いつもスタイリッシュで、シャツの襟を立て
凛として男勝りで美しかったクリス。
でも、本当は繊細で、もろさも兼ね合わせていて・・・。
そんな彼女を見事に演じたシャロン・グレースがどう変わっているのか
ちょっと怖くもありました…。
座席指定ではなかったので早めに並んで
前の方の真ん中席に座りました。

そして約30年ぶりの再会!
憧れのクリス…いえ、シャーロン・グレスが
すぐ目の前に立っているなんて不思議な気持ちでした。
実際の彼女は想像していたよりもずっと小柄。
あの頃よりふっくらしています。
美しかったセミ・ロングのブロンドは、
ショートのオールバックで銀髪に変わっていました。
彼女の姿をひたすら目で追い続けました。
途中、ボディースーツ姿で着替えるシーンがあって
思わず目をそらしてしまいましたが…
改めて時の流れを感じました。

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観客は中高年の女性が多かったです。
かなりきわどい台詞もポンポン飛び出しましたが
お客さん、大いに笑って、一緒にしんみりして
エンジョイしていました。
最後の台詞をガッツポーズで決めた彼女、
自信に満ちて、きらきら輝いてとっても美しかった...!
初老に迎えようとしている独りの女性を演じ切った彼女に
観客は総立ち。熱い拍手を送りました。

「キャグニー&レイシー」を食い入るように見ていたあの頃、
NYで男達と肩を並べて働けるようなキャリアウーマンになりたいと
夢見ていたことを思い出しました...。
結局、NYで暮らすこともなかったし、
努力も足りなかったのでキャリア・ウーマンにも
なれませんでしたが…苦笑。

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シアターを出ると外は真っ暗。
霧が立ち込め、冬の訪れを感じさせる湿った冷たい空気。
興奮に火照った体が、あっという間に冷え切りそうなくらい。
でも、心はぽかぽかしていました。

このお芝居、かなり好評だったようで
ウェストエンドに場所を移して引き続き上演されています。
共演の俳優さんも素晴らしく、久々の生の舞台、堪能しました!

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(内容はかなりアダルトですけどね…笑)

久々に… - 2011.05.17 Tue

非常に懐かしい漫画、遥か遠い昔を思い出しながら
貪るように読みました。

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昔の漫画って本当にクオリティーが高いですね。
絵も美しくって、ストーリーも深くって…。

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どうでもいい話ですが、私のハンドルネームの「Isis」、
山岸涼子さんの作品、「イシス」から拝借しました…。
(エジプト神話の女神の名前です...

それから「トーマの心臓」3巻も、一気に読破。
二回読み返して、一人でしんみり…。

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あの時代にティーンエイジャーだったこと、今ならよかったと思えてきました。
素晴らしい名作、貸してくれた同僚に感謝です・・・!!

ヘイリーのコンサート - 2010.12.23 Thu

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昨夜は仕事の後、ヘイリー・ウェステンラのクリスマス・コンサートへ。
CDでしか聞いたことの無い
ヘイリーのクリスタル・クリアーな歌声が
生で聞けるなんて…!
久しぶりのコンサートにワクワクしながら出掛けました。

ずっと繊細な声の持ち主だと思っていたけれど
実際の彼女のパワーフルな歌声に圧倒されました。
彼女のキャロル、ほんとにステキでした。
やっぱり生って素晴らしいですね(^^

アンコールにはみんなで立ち上がって
イギリスのクリスマス・キャロルを合唱。
ニ度目のアンコールにはピアノの弾き語りで
ジョニー・ミッチェルのリバーを歌いました。
超ハイヒールで、ピアノのペダルが踏めないから…と言って
裸足になって熱唱。
なかなかお茶目な女の子(笑)。

彼女の歌声に酔いしれ、たくさんの元気をもらいました。

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一足早くクリスマス気分に浸った夜でした。


Enfants D'hiver by Jane Birkin - 2010.03.29 Mon

最近聞いているCDは、ジェーン・バーキンの「冬の子供たち」です。
「暮しの手帖」で彼女のインタビューを読んで、
肩の力を抜いた自然体の彼女が歌う
シャンソンを聴いてみたいなあ…と思いました。

彼女の歌声が心地よく耳に響きました。
お風呂に浸かりながらぼんやり歌詞カードを見つめした。
フランス語をわかりもしないのに…。
彼女がささやくように歌う舌足らな
フランス語を聞いていると
何度かトライして挫折したフランス語を
また始めてみようか…なんて思えてきました。

最近、人を罵倒する言葉を耳にしたり、
激しい言い合う怒鳴り声をテレビや映画で見るだけでも
胸がきゅっとします。
声量があって上手なシンガーでも、絶唱するような歌い方だと
しばらく聞いいると疲れてしまいます。
一時期、聞いていたことがあったセリーヌ・ディオンも
今はちょっと辛いかも…。
ちょっと過敏過ぎでしょうか!?

このアルバム、実際の歌詞は、辛辣だったり、
結構意味深な内容が含まれているらしいです。
でも、ジェーン・バーキンの歌声は
今の自分にすごくしっくりきます。

彼女のCDをしばらく聞いていると
突然、聞き慣れた英語が耳に入ってきました。
アウンサンスーチーさんに捧げる歌。
-私たちは彼女のために何もしていない…!
という歌詞が胸にグサッと突き刺さりました。

彼女はただ耳に心地よい唄を
歌うだけの人ではないんだってことに気がついて、
はっと目が覚めた気分でした。



同時進行… - 2010.03.03 Wed


朝、読みたい気分の本、
日が暮れると読みたくなる本、
あまり頭を使わずさらっと読みたい本…。
温かい気持ちになりたい時、開く本。

時間帯やその時の気分によって
本を読み分けたくなってしまうことって
ありませんか?
それとも私がその時の感情に
とらわれやすいのか...苦笑?!
まるでかじりかけたパンのように
読みかけの本が常に4,5冊ほど
あちこちに置いてあります。

朝の電車の中ではわりと難しい本が
頭に入りやすい…。

帰りの電車の中では
よほど夢中になって読める本でなければ
本を開く気があまり起こらない。
駅で無料で配布している新聞に
さっと目を通すことがほとんど…。

心や時間の余裕がある時には、
お風呂につかりながら本を読むことも。
すっと本に入り込んいけるものがベター。
一度、読んで心揺り動かされた本や
懐かしい本を再読することが多いかも。
夢中になってしまって、
気がついたらお湯がぬるくなって
あわててお風呂からでることもあったりして…汗。

夜寝る前は、
静かな波動が感じられるようなものや
優しい気持ちになれる本。
一度、本を開いたら止められなくなるような本は
ちょっと危険すぎるかも(笑)!

現在、かじりかけ…
イェ、読みかけの本たち。

-エコロジー的思考のすすめ―思考の技術(立花隆著)
-蜘蛛女のキス(マヌエル プイグ著)
-木のいのち木のこころ―天・地・人 (西岡 常一, 小川 三夫, 塩野 米松著)

原書と日本語訳を読み比べています。
-海からの贈り物(アン・モロー・リンドバーグ著)
-Gift from the sea by Anne Morrow Lindbergh

それから昨年から読み始めたこの本、
なかなかページが進まない…。
-百年の孤独(ガブリエル ガルシア・マルケス著)

一体、いつ読み終わるのやら…溜息。



The Third Man - 2010.02.25 Thu

お正月の話になってしまいますが
何十年かぶりに「第三の男」を見ました。
教育テレビの「世界名作劇場」で見て以来。
とっても懐かしい~。

目で字幕を追わずにすむと
画面の細部まで観察できて本当に興味深いです。
細部にわたる演出がなんて心憎いのでしょう。
死んだ筈のハリー(オーソン・ウェルズ)の恋人が
飼っている子ねこの演出もすごく良かったです。
居眠りしていた子ねこが突然、彼女の部屋から外に飛び出して、
影に潜む男の足元に擦り寄っていくことで
ハリーの存在を暗示します。
影の使い方もハッとさせられました。

恋人を失ったアンナ(アリダ・ヴァリ)がわき目も振らず、
ホリー(ジョゼフ・コットン)の前をスタスタと去っていく
有名なラストもすごく粋だなぁと思いました。
何年、時が過ぎようとも斬新に思えるこの映画。
やっぱり名作なのですね。
ちなみにこの映画、イギリス映画だったのですね。
(ずっとアメリカ映画だと思ってました…)

「第三の男」の後に「ノッティング・ヒルの恋人」が
放映されたので引き続きこの映画も見ました。
甘いクリームをコーティングしたケーキを
味わっているような感じ。
なんだか、苛立ってしまってあまり楽しめませんでした。
挽きたての豆で淹れた、香ばしく味わい深いブラック・コーヒーのような
「第三の男」を見入ってしまった後では
甘ったる過ぎたのかもしれません(苦笑。
あの、軽快なチターの音色が今でも耳に残っています…。
ちなみにこの方も私のかたわらで映画鑑賞…。



と思いきや、クッションに顔をうずめて居眠りしてました…笑。



先週、読んだ本たち - 2010.01.28 Thu




「毒舌身上の相談」(今東光著)
同僚から借りてパラパラとページをめくった時、
驚きました。
久しく耳にしていない罵倒語+俗語の数々が
本の中に飛びかっていたから…汗。
この人、本当に和尚さんなのか疑いたくなりました(笑)。
まさに毒舌でバシッ、バシッと相談者を斬っていきます。
いい友達が欲しかったら、
まず自分がいい友達になれ!
外国がぶれ大いに良し。
どんどん海外旅行をすればよい。
どんなに日本が良い国かわかるから…。
本に書いてあることを鵜呑みにするな!
まず自分で考える洞察力を培え!
etc...
最近は職場では暗い話が多いし
気分も沈みがちだったけれど
読み終わった後には清々しさを感じました。
そして腹が据わったような気がします。
それにしても昔も今も人の悩みって
変らないものですね…(笑)。

アン・モロウ・リンドバークの「海からの贈り物」。
正直に言えば、上手く本の波に乗れませんでした。
著者は飛行家リンドバークの伴侶だった女性。
20年前くらいにこの本を読んでいる友人は
当時は著者名はリンドバーク夫人となっていたそう。
今はフルネームで彼女の名前が記されています。
ちょっと時間を置いて、心を落ち着けてから
もう一度読み返すつもり…。
できれば原書でも読んでみたいです。

「八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅」
清川妙著。
丁寧に書かれたエッセイーで
優しい気持ちが取り戻せるような
美しいエッセイでした。
二回読み返しました。
誠実な方なのですね。
50歳を過ぎて英語の勉強を始め、
ご主人や息子さんの死を乗り越え
イギリスへの一人旅を何度も敢行。
現地の人たちとの心温まるふれあいが
記されています。
何を始めるにも遅すぎることはないんですね。
やる気や情熱さえ持ち続けていれば!

それにしてもロンドンに住んでいながら
日系企業で働き、日本人社会にどっぷり浸かって
生活している自分って一体何なんだろう…(苦笑)。

「私の遺言」 - 2010.01.20 Wed


同僚から借りた佐藤愛子さんの「私の遺言」
やっと読み終えました。
結構ヘビーな本でした。

長年にわたって彼女を悩ませ続けた
不思議な霊現象が淡々と語られるのですが
怖がりの私にはこの本、
夜には開けませんでした(苦笑)。
そんなわけで朝の満員電車の中で
読みました。

想像を絶する霊的現象に悩まされながらも
現実を受け止め、日々の仕事をこなしながら
しっかり生き続ける佐藤愛子さん。
頭が下がります…。

そんな現象が佐藤愛子さんの先祖や
彼女自身が生んだ「カルマ」を解消するため、
そして人生の学びのために起きたのならば
自分自身が今まで通り過ぎてきた苦い体験も
そんな意味があったのかしら…?
そう思えば、そんな経験もとっても有り難いものだし、
目をそむける必要もないのですね。

人々の波動が下がれば
世の中に不穏な空気が蔓延し
残忍な事件も起き易くなるそう。

最後は読んでいて、世も末なのか…と
暗い気持ちにもなりました。

それでも、まだまだ人間にも学ぶ力、
気付く力は充分備わっていんじゃないかと
思いたいです。

日々やさしさや感謝を忘れず
希望を持って、にこやかに過ごしたい…!



Still Walking - 2010.01.18 Mon

-見たい映画があるんだけど、行かない?
仕事中に相方からメールが入りました。
日本映画が上映されていて、かなり良いレビューが新聞に掲載されているそう。

一月から、小津監督の特集が組まれて
連日、監督の作品が上映されていましたが、
「歩いても 歩いても」(監督:是枝裕和)
という日本映画も封切られたようです。
早速、その晩、仕事後に待ち合わせて
相方と映画を見に行きました。

失業中の良多が妻と彼女の連れ子をつれて、
兄の15回忌に久々に実家を訪れます。
気乗りがしないまま、両親の元に一泊するのですが
何か大きな事件が起こるというわけでなく
家族が集まった様子が淡々と映し出れます。
姉夫婦も子供達を連れて
実家にやって来ていて賑やかに過ごします。
何気ない、ふとした会話で浮き上がる家族の確執や
複雑な感情、母親の執念…。

特に樹木希林さんが演じる良多の母が
すごく可笑しく、何度も苦笑い。
つい自分の母の姿と重なってしまったのです。
彼女の物腰やぶしつけな質問を何気なくぶつけてくるところ、
冷蔵庫にぎっしり食べ物を溜め込んでいたり、
わが子が美味しい!と言えば自分の分まで
もっと食べなさい!と言って差し出すところ、
なかなか物が捨てられなくって
何でもかんでも取っておいたり…。
そういえば里帰りするたびに、
新しいパジャャマや下着を用意してくれていたり…。

年に一度会うだけなのに、時には母に対して
-なんでスマートさや、デリカシーに欠けるようなことをするんだろう…
なんてつい厳しい目でみてしまい、
溜息が漏れることがあるのです。
でも、映画を見ながら、家族の為にバタバタ立ち働いている母が
何だかいとおしく思えて、哀れに思えてきました…。
どこのお母さんもそんな風なのかもしれない。
どこの家庭も色々あるものだし…。
そんなことを考えて、妙にしんみり。

そういえば映画の中で流れるいしだあゆみさんのレコード、
(この映画のタイトルの元にもなっている)
「ブルーライト・ヨコハマ」、うちにもレコードがあって
子供の頃、聞いていました。
-日本の家族の独特な家族関係が描かれているけれど
 ヨーロッパの人でも、こういう映画、理解できると思う?
と相方に聞いてみました。
-そりゃ、わかるさ。イギリスにだって、こういう映画を撮る人はいるよ。
 基本的に人間なんてみんな一緒だし。
 それに、観客の大半が、こっちの人だっただろう?

それから相方も私も言葉少なげに駅へ向かいました。
何となく身につまされるようなリアルな映画でした。
「歩いても、歩いても」、ロンドンで上映がはじまったばかり。
もし機会があれば、ご覧になってみませんか?

佐藤雅子さん - 2010.01.15 Fri


妙に昔のことを思い出して、ノスタルジックな気分に
浸ってしまうことが多かった年末…。

楽しい思い出ばかりでなく、
むしろ何だか暗い気持ちで過ごしていた時期の方が
長いような気がするのに…。
友人には、
-そんな過去を受け入れる気持ちになっているんじゃない…?
なんて言われたけれど、どうなのかしら(笑)。

つい、遠い昔のことが懐かしくなって
自分へのクリスマス・プレゼントとして
日本から取り寄せた本。

佐藤雅子さんの
「私の保存食ノート」と
「私の洋風料理ノート」
(復刻版)



子供の頃、母の雑誌「ミセス」を
よくパラパラと捲っていました。
確か佐藤雅子さんの記事があって
品の良い初老のご夫人が
庭で燻製を作っている写真や
保存食の瓶が所狭しとならぶ地下(蔵?)の階段に腰掛けて
花を愛でるかのように、保存食の蓋の中を覗いているお姿を
何故か今でも不思議なほど覚えているのです…。

それから、うちの食卓では並ぶことがないような
洋風料理のレシピの数々…。
ロールケーキをスライスして、
切り口にとろ~りとしたカスタードクリームを
のせたデザートにすこく憧れました…。
この本で何十年ぶりにこのレシピに
再会できました…涙!
(ピオ9世という名のスィーツでした)

随分大人になって、この本を手に取ると
美しい日本語の穏やかな語り口に溜息がでそう。
レシピにまつわるエピソード、
ヨーロッパにお住まいだったお父様のこと
お料理上手だったお母様や
同じことを二度きくことは許されず
一度聞いて覚えなければいけないような
厳しいお姑さんの元で仕込まれたお料理…。
ご主人も味にはこだわりがあって、
結婚当初には口もつけずに返されたり…。
そんな中で試行錯誤を重ねながら作り上げられたレシピ、
戦時中も防空壕に大切に抱えて守ったレシピや
思い出の品々…。
さらっと書かれていますが
随分ご苦労されてたようです…。



普段、たいした手の込んだものを
こしらえているわけでもないのに
毎日の炊事がしんどく思えて
つい手抜きしたくなる自分。
反省です…。

私にとってお料理の本としてでなく
読み物としても充分に堪能できる本です。


Wings To Fly by Susan Boyle  - 2010.01.03 Sun

彼女が紅白で歌うと知って、どうしても、その姿を見たいと思いました。
数時間後にはもう映像がインターネット上に
Upされていたのでびっくり…。
スーザン、すごく緊張していたらしいけれど
感情を込めて堂々と歌ってましたね。
何度も再生して、じっくり堪能しました。

「I Dreamed a Dream(夢やぶれて)」は大好きな曲。
一時期「レ・ミゼラブル」にはまって
ロンドンで10回ほどミュージカルを見に行ったかも…。

日本の皆さんには何を今更…と言われそうですが
彼女が歌う「翼をください」をネットで偶然、見つけました。
こちらも本当に素敵でした。
やさしく、ふんわり歌うスーザンの歌声に
涙ぐみそうになってしまいました。
何十回も聴きました。
英訳もすごくいいし…!
この曲は日本版のみのボーナス・トラックで
イギリスで発売されているCDには収録されていないそうです。

もともとこの曲の英訳を手がけて
歌ったのがカノンさんという方だそう。
カノンさんが歌う「Wings to Fly~翼をください」
また美しく感動的でした…。

新年早々、素晴らしい歌声が聴くことができて
すごく幸せです…涙。



No more sadness, no more pain
No more anger, no more hate…

This is it...! - 2009.10.31 Sat

全世界同時公開となった10月28日の翌日、
マイケルの「 THIS IS IT」を見に行ってきました。
2週間限定公開の後は
DVDとして発売されるらしいけれど
大きなスクリーンでマイケルの最後のステージを
見ておきたいなぁと思いました。

彼の死後、彼のアーチストとしての偉大さや
素晴らしさをひしひしと感じています...。
若いバックダンサー達にまったく引けをとらない
切れの良い存在感のあるダンス。
とても50歳とは思えない...!
ミュージシャンとしての妥協を許さない姿勢。
リハーサルを撮影したとは思えないくらい迫力がありました。
彼の本当の姿をはじめて見たような気がします。
彼の優しい人柄が画面を通して伝わってきて
胸が熱くなりました...。

あんなに精力的に歌って踊っていたのに
どうして...と思う反面、
おじいさんになったマイケルを想像するのは難しいです...。
不謹慎だけれど、もしかしたら寿命だったのだろうか...
とさえ思えてきました...。

今生で本当にやるべきことをやり遂げて
あちらの世界に呼び戻されてしまったのかもしれません。



ふと気がつくと、「Heal the World」を口ずさんでいます。
もし、この映画を見る機会があったなら
映画が終わってクレジットが流れ始めても
最後まで席を立たないで見てもらえたなら…と思います。
この映画にはマイケルの魅力が
最初から最後までぎっしりと詰まっていますから。
マイケルが懸念し続けた環境問題も
もっと真剣に考えて取り組んでいかないと…。

    Thank you Michael, God bless you too ...!!


out of noise by R. Sakamoto - 2009.10.22 Thu

11月にロンドンで開かれる教授のコンサートを予約しました。
同じ日に彼のコンサートに行く友人が
CDをプレゼントしてました。
-Out of noise -
早速その晩にCDをかけて聞いてみました。
「Hibari」が始まった途端、思いました。
-このアルバム、好き…!

その晩は何度も繰り返してCDを聞きました。
音がごちゃごちゃしてなくって、
耳にとても心地く響いてきました。
秋の夜長、一人でしんみり耳を傾けたいです...。




BFI Southbank - 2009.10.22 Thu

最近、BFI(ブリティッシュ・フィルム・インスティテュート)で
大島渚監督の作品を何本か見ました。
実を言うと大島監督といえば
映画監督...というよりはタレント的なイメージが強かったのです。
テレビのトークショーとかで
コメンテーターとしてでお見掛けすることも多かったし...。

60年代には前衛的で刹那的な作品や
政治的な映画を撮っていたなんて実はあまり知りませんでした。
40年前以上前の映画なのに古さを感じず、
今、見てもすごく新鮮に思えました。
「無理心中日本の夏」の
出だしの映像もすごくよかったです...。
役者さんの表情に味があること!
あの頃は、厚みのあるというか、存在感のある演技をする役者さんが
沢山いたのですね。
ライフルで無差別に乱射する青年が
何故そんなことするんだ?と聞かれて
-だって僕は二十歳なんだ!
というセリフに何故かぐっときてしまいました...。

同僚と見に行った「夏の妹」は
監督の映画制作会社「創造社」最後の作品。
本土返還後の沖縄が舞台。
ちょっと今まで見ていた映画と「カラー」が違って戸惑いました。
創造社の最後を飾る映画が青春映画!?
従来のイメージを見事にぶち壊してしまうほど
くだけた作品に仕上がっていました。
そんなはちゃめちゃさが、また気に入ってしまったのだけれど(笑)。
沖縄出身の同僚は70年代の沖縄が、ひどく懐かしかったそう。

「絞死刑」が上映されている時、突然、画面が消えました。
ほんの少しの間だったけれど
観客がいっせいに後ろを振り返えりました。
-音声が聞こえいるのだから...
慌てるほどのことでもないと思ったのですが
観客は日本人じゃないことに気がつきました(苦笑)。

ロンドンにいることを忘れるくらい、どっぷり映画の世界に浸っていたようです...?!


(サウスバンクの夕暮れ)

-メモ-
東京戦争戦後秘話(1970年)
悦楽(1965年)
絞首刑(1968年)
無理心中日本の夏(1967年)
夏の妹(1972年)
マックス・モナムール(1987年)
(映画を見た順番)

Happy clutter cleaning! - 2009.10.05 Mon

風水の思想に基づいた「お片付け」の本を読んで以来、
無性に身辺整理がしたくなりました。
すっかり本に共感し、触発されて
2週間前ほどから本格的な家の片付けを開始。

ガラクタは物事を滞らせる「気」に満ちているそう。
さらには住人の人生までもを停滞させるとか…。
そして、いくら価値のある高価なものであっても、
使用されずしまい込んでしまったなら
賞味期限が過ぎた「ガラクタ」に過ぎないそう…。
手厳しい言葉です。

いくらもう使わなくなったとはいえ
過去に愛用していた品々、気に入って買った物、
思い入れのあるものを「ガラクタ」呼ばわりするのには
抵抗があります...。
でも、もはや使用されず、たんすの肥やしになってしまったら
やはり不用品=ガラクタになってしまうのでしょうか…溜息。

物が多すぎると息苦しさを感じるので
今まで、小まめに物は処分してきたつもりです。
それほどガラクタはないだろうと甘く見ていました。
片付けをはじめてみると意外に出てくること…汗!

手始めは地下室から。
ずっと預かっていた友人の荷物。
10年前に急遽帰国した友人からは
「もう処分して…」と言われていたのにもかかわらず
手付かずだったダンボール箱の数々。
その荷物もチャリティーショップに持っていくものと
捨てる物に選別してやっと片付けました。

いつか使うかもしれない…と
思って取っておいた梱包用品やダンボール、
知人から譲り受けた重~い変圧形3個。
ホット・プレートやアイスクリーム・メーカーやケーキ型など
ここ2、3年、地下に眠って使わなかった物は
思い切って処分しました。
大切に取っておいた和菓子も箱も
使う当てがなさそうなので、つぶしてリサイクルへ…。

ついでに写真も見返して、写りが今ひとつの写真や似たような写真も
大量に処分。
私の物は、ほぼ処分できても
相方の物にはさすがに手を付けらません…。

ワインの詰まった山積みされた木箱は仕方ないとしても
DIY用の工具類の山、20年近く解体されたままの自転車、
カセットテープやレコード(今時、聴くのでしょうか…?)等々、
地下はほぼ彼の物で占められてます。

本によれば、過去の出来事と決別できない人は
地下に物を溜め込む傾向があるとか…。
反対に屋根裏に物を溜め込み過ぎると将来の可能性に陰りを与え、
向上心の妨げになりやすいそう。
もどかしい思いをしながら相方には
-年内中には地下の整理してね…!
とお願いしておきました。

家もだいぶ片付いて、贅肉が落ちた気分です。
それでも、物への執着心はまだま根強い...。
でも、たかが私一人が生きていくのに
何故こんなにも沢山のものが必要なんでしょう?
本当に気に入ったものだけに囲まれて
シンプルに暮らすことに憧れます。

とにかく、大片付けも一段落。
本当にすっきりしましたぁ~。

少しは「気」の流れも良くなったかしら…(笑)?


「ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 」
カレン・キングストン著

夜のコンサート - 2009.09.15 Tue

プロムス最終日の前夜、
レートナイト・コンサートへ。



開演10時15分と遅いのにもかかわらず、
当日券(立ち見席)を求めて並ぶ人たちの列ができていましたた。
シルクロード・アンサブルのことは何も知らないのですが
ヨーヨー・マのチェロが聞いてみたくって
このコンサートのチケットを予約してしまいました。
1時間半ほどの短いコンサートでしたが
何も考えず、心からただ演奏を楽しみました。
西洋と東洋が融合した音楽。
躍動感溢れ、演奏しているミュージシャンも
リラックスして本当に楽しそうなこと!

演奏中、一緒に行った友人はシルクロードで
舞を舞う自分が目に浮かんだそう。
私は砂漠にたたずむ少女が目に浮かびました…。

誰もがあの時代を生きた前世を
持っているのからでしょうか…笑?!


-観客のアンコールに応え、挨拶に姿をあらわしたミュージシャンたち。



アリスにお願い… - 2009.09.10 Thu



朝から気分が沈むような作品を読んでしまいました。
岩舘真理子さんの「アリスにお願い」。

確かに死ぬことより
罪を背負いながら、生きつづけていくことの方が
どんなに辛く、苦しく大変なことか…。
10代のはじめに「初恋時代」を読んで以来、
岩舘さんの描く乙女チックで
ほのぼのとした作品が大好でした。
そして細い線で描かれた繊細な絵も。
「17年目」を読んだ時には
従来の少女漫画にないようなラストに衝撃を受けて、
さらに岩舘さんの作品に惹かれるようになりました。
高校を卒業した頃から
自然と漫画からは離れてしまったけれど…。

ふとしたきっかけで最近手に入れたこの本。
20数年ぶりに読んだ岩舘さんの作品。
岩舘さんはいつのまにか
さらに深い作品を描くようになっていたのですね。
作風も絵もすっかり変ったようです…。

いい大人が漫画なんて…と思いつつ、
電車の中でストーリーにすっかり、はまり込んでしまいました…。
重い気持ちをひきずりながら、会社へ。



叔父もロンドンに到着したことだし、
気分を切り替えないといけません…!

The Blue Castle by Lucy Maud Montgomery - 2009.09.03 Thu


10代の頃、読んで感動した本、L.M. モンゴメリ の「青い城」
(谷口由美子訳)

それなのに内容は見事に忘れていました…。
文庫本が出版されたと知って懐かしさに駆られ
本を注文したのは5月のことです。
せっかく本を入手したのに読み始めたのがつい最近…。
ページを捲った途端、瞬く間に物語の世界に引き込まれてしまいました。

婚期を逃し、子供の頃からコンプレックスを抱え
自分を殺し、抑圧された人生を送ってきたヒロイン、ヴァランシー。
大人向けのシンデレラ・ストーリー…かもしれないけれど、
彼女が余命幾許もないと知った瞬間から
自分の殻から抜け出して
自分の思うままに生きていく過程がすごくよかったです…!
一癖も二癖ある親族たちへの
ヴェレンシーの逆襲が小気味良いことといったら!
自然や植物の描写の美しさ!
彼女が長く生きられないと知って
同情で彼女と結婚するミステリアスなバーニィーもとても魅力的。
そして意外な真相…!

そういえば、十代の頃には自分もヴァランシーのように
架空の「青い城」を持っていました。
そのお城に逃げ込んで、空想にふけってばかり…。
年を重ねるごとにその「青い城」も
少しずつ影を潜めていきました…。

本中の「恐れ」は原罪である…
という強い言葉に思わずドキッとしました。
あらゆる「悪」は、「恐れ」によって引き起こされる。
「恐れ」を抱いて生きるほど、恐ろしく、恥ずべきことはない…という文章が印象的でした。
その言葉に触発されてヴァレンシーも
自分らしく生きることを決意するのですが…。

私もいつも「恐れ」を抱きながら暮らしているような気がします。
一つのことが気にかかると想像力も手伝ってどんどん
悪い方向へ考えてしまう...。
考えすぎて、そのうち身動きが取れなり
「恐れ」にがんじがらめになって
無用な取り越し苦労をすることも多いのです…。
「恐れ」を回避するために用意周到になり過ぎて、
疲れを感じることさえあります。
もっと自分の「恐れ」を手放して自由になりたい…!

毎朝、通勤電車の中で時間を忘れ読みふけってました。
あまりに感動して、原書でも読みたくなって
ペーパーバックまで買ってしまいました。
8月25日に発売されたばかりの文庫本、モンゴメリの「もつれた蜘蛛の巣」
(同じく谷口さんの訳)も日本から届きました♪
実はこの本もティーン・エイジャーの頃、読んでいます。
やはり内容はぜんぜん覚えていませんが…汗。
ただ、夢中で読んだことだけは記憶に残っています。



これから読もうとしている「もつれた蜘蛛の巣」にちなんで…。
こじつけ過ぎますね。
蜘蛛が苦手な方がいらしたらごめんなさい!

「二十歳の原点」 - 2009.06.29 Mon

今年、「二十歳の原点」の新装版が
カンゼンという出版社から出版されたそうです。
「二十歳の原点」以外はすでに絶版になっていたなんて
ちょっとショックでした。

普段は、開かれることもなく
ひっそりと本棚に収まっている
「二十歳の原点」と
「二十歳の原点序章」。
中学生の頃に買った文庫本です。
「二十歳の原点ノート」は実家に置いたままだけれど
この2冊だけは、いつも私と一緒に移動してきました。

10代の頃、この本を毎日のように拾い読みしていた時期があります。
彼女の本に出会い、彼女に憧れ、触発され、
あの当時日記をつけはじめました(^^;
「二十歳の原点」の冒頭の言葉、
-独りであること、
 未熟であること、
 これが私の二十歳の原点である。
当時、10代だった私には、
その言葉が自分の原点でもある様な気がしたのです。

80年代のあの頃、学生運動の嵐ではなく
校内暴力の嵐が吹き荒れていました…。
田舎のこじんまりした学校から、町のマンモス校に転校して戸惑い、
圧倒され自分の居場所が上手く見つけられませんでした。
必要以上の規則による締め付けも
毎日とても息苦しって…。
まわりへの反発や、将来への不安、寂しさなど自分の手に余る思いを
毎日、日記に書きなぐっていました。
高野さんのような繊細な感性や洞察力、
文章力や表現力はありませんでしたが
書くことで、多少は自分の中のモヤモヤを
やり過ごせたような気がします…。

でも、高野さんが何故あそこまで虚無的になって
自分を追い詰め、二十歳そこそこで自ら命を絶ってしまったのか
10代の私にはよく判かりませんでした…。
学生運動のことも当時の世相さえも知らなかったですし。
ただ、彼女の一途さや純粋さ、彼女の抱える孤独の闇に
とても惹かれたのです。

今でも実家に置かれている当時の日記帳。
包装紙できっちり包んで、紐でくくってあります。
けして紐解く気にはなれません…。
昔の自分を否定するわけではないけれど
やはり読み返すのはちょっとしんどいような気がします。

二十歳まで生きれば充分だと思っていた内向的で極度にシャイだった私は
倍以上の年齢に達し、かなり図太くなりました(苦笑。
あの頃は想像もつかなかったような日々を送っています。
毎日に元気で過ごして。
高野さんが生きていたなら…と
思わずにはいられません。


日当たりの良くない庭で、弱々しく生息するラズベリー。
毎年夏には、ほんの少しだけれど実をつけます。

天使のおともだち- Elisabeth Kubler-Ross - 2009.06.12 Fri

-あんな言い方しなくてもいいのに…。
その日は、ある方に対する苦手意識が
じわじわと芽生えつつありました。

そんな時、友人に頼まれて発注したキューブラー・ロスの絵本が
会社に届けられたのです。
キューブラー・ロスの著書は何冊か読んでいたけれど
絵本を手にするのは初めて。
その夜、天使が描かれた白い表紙をそっと開いて、
注意深くページを捲りました。
ふと、こんな言葉が目に留りました。

-  他の人を悪く言ったり、決めつけたりしないように。
    誰もが皆、そのヒトなりに学んで、成長している途中なの。
    出会う人、ひとりひとりわかってあげ、愛してあげてね…。

ずしんと心に響きました。
天使がメッセージを送ってくれたのかもしれません...。



そんな私も日々学習中なのです…。

Evgeny Kissin - 2009.06.10 Wed

久しぶりにキーシンちゃんのコンサートに行ってきました。
去年の10月に気張って(?)チケットを予約したのに
相方は用事が入って行けなくなったので、
友人に声を掛けました。

-クラシックのコンサートなんてかなり久しぶり…!
と言って、シックなワンピースに身を包み
会場へ駆けつけてくれた友人。
-彼はね、子供の頃は神童と言われたくらい、すごいピアニストなのよ!
 とっても可愛いヒトなの!
キーシンちゃんのことをまったく知らない彼女に熱く(?)語る私。
彼がいくつになっても
キーシンちゃんという言い方が止められない…。

パンフレットの彼の写真を見つめながら、無言の彼女…(何故?)。
その日の会場は満席。日本人のお客さんも多かったです。
彼が舞台に登場し、ピアノを弾き始める。
白く、ふっくらした手で、時には力強く、指先が激しいステップを踏むように
音を奏でました。
そして、時には、ふんわりと地面に舞い降りように
やさしく鍵盤に指が触れて...。
始終、彼の指先から
目を離すことが出来なかったです。

演奏が終わり歓声が上がる度、かすかに口元を緩め、微笑み、
はにかみながら?頭を下げるキーシンちゃん。
でも、不思議な威厳が漂よっている…。

数回のアンコールにも快く応え、会場は大歓声に包まれました。
友人も、ぱっと立ち上がり、熱い拍手を送っていました。
私は彼の演奏に圧倒され、椅子に座ったまま
しばらく呆然と手を叩いていました...。

演奏者と指の動きを見つめながら
聴いたショパンとプロコフィエフ。
キーシンちゃんの奏でるショパン、素敵でした…。
「別れの曲」では、思わず涙がこみ上げてきました。
CDで聴く音楽って一体なんなんだろうって思えてきます…!
友人は
-Isisが「可愛い」って言った意味が、何となくわかった様な気がする。
なんて聞き終わった後に言っていました…苦笑。
彼のピアノを堪能し、贅沢な時間を過ごした晩でした。

Books - 2009.06.08 Mon

朝夕の通勤電車の中が私の読書タイムです。
家に居るとなかなか腰を据えて本と向き合うことができなくって…。
はるばる日本から運ばれてきた本たち。
自分が読み終えたあとには
一人でも多くの人に読んでもらいたいなぁ…と思います。
そんなわけで「読んでみてね!」と友人や同僚に
半強制的(?)に本を渡しています(苦笑。

感動した本や面白かった本のことを
友人とおしゃべりするのも楽しいものです。
今回、日本で手に入れた本。
円高のあおりを受けて、新刊本以外は
中古で購入…。
さぁて、どの本から読み始めましょうか…!



ちなみに「変な人の書いた成功法則」という本は
へこんでいた私に友人がプレゼントしてくれたもの。
Mちゃん、ありがとう。。。



NINAGAWA十二夜 - 2009.04.03 Fri

バービカン・シアターで上演された歌舞伎を見てきました。
気乗りのしなさそうな悪友を誘って
チケットを予約したのが昨年10月。
歌舞伎の知識もないし、理解できるのか不安だったのですが...。

その日の公演のチケットは完売。
現地もお客さんに交じって美しい着物姿で
観劇に来ていた人も随分いました。
寺島純子さんやしのぶさん、蜷川さんの姿をお見かけし、
上演前からワクワクしつつも緊張...。

尾上菊乃助さん、とても素敵でした。
彼の凛とした透明感のある声も美しい...!
そしてなによりも「麻阿」を演じた市川亀次郎さんが最高でした。
何気ない仕草まで本当にお上手。
白塗りの化粧や男性が女性を演じることなどに
違和感を感じたイギリス人の批評家もいたようですが
亀次郎さんの演技への評価は高かったです。
衣装も舞台も美しく華やか。
相方や悪友夫妻も「良かった!」と
言ってくれたので胸を撫で下ろしました。
私自身も歌舞伎がこんなにも楽しめるものなんて
思いもしなかったです・・・。

台詞や言い回しもとても印象に残っています。
日本語って語彙豊かで、なんて美しい言葉なんでしょう...!



昨晩お会いしましょう... - 2009.04.01 Wed

先日、たまりにたまったCDの整理をしました。
あちこちに散乱していたCDをワインの木箱にきれいに納めて、
もう聴かないだろうな...って思うCDは
チャリティー・ショップへ持って行く袋の中へ。

ふと、「昨晩お会いしましょう」のジャケットが目に留まりました。
「荒井由美」の時代から、この頃までのユーミンが一番好きでした...。
そして、このアルバム以降、ユーミンから遠ざかってしまったのです。

このアルバムがリリースされたばかりの頃、
新譜から何曲かFMラジオで流れていました。
テープに録音して何度も何度も繰り返し聴きましたが
特に「ビュッフェにて」、「夕闇をひとり」は
詩も曲も大好きでした。

28年(!)たったこのアルバム、
今、聴いても、まったく色あせず新鮮です。
雰囲気のあるジャケットの写真もすごく好きです。
ユーミンのセンスを感じたりして...。

今でも夕暮れ時、一人っきりで歩いていると
寂しさ、あきらめの中に見え隠れする未練...
憂いを含んだ歌を思わず口ずさんでしまうのです。
少しだけノスタルジックな気分に浸りながら...。



Hammer And Tickles - 2009.03.21 Sat

深夜に共産圏時代の風刺の
ドキメンタリーが放映されていました。
その当時の東欧は言論自由も極端に制限されて
反体制的な発言は弾圧...。
それほどまでに抑圧された体制の中でも
屈せずに「ユーモア」でもって、
政府に対する不満、異議、憤りを
表現した人たちもいたのです。

数ある当時のジョークの中でも
思わず感心して、にんまりしてしまったもの、
自分でも理解できたのものを三つだけ紹介させてください。

アエロフロートの飛行機着陸時のアナウンス。
-もうじき着陸体勢に入ります。
 テーブルやお座席を元の位置にお戻し下さい。
 時計の針は10年にお戻し下さい...。

次のジョーク。

当時は食料を手に入れるのでさえ
お店の前で長時間、並ばなければいけなかった。
-もう、こんなところで待たされるのはうんざりだ!
  こんな体制を作った奴等をやっつけてやる!
と怒りを爆発させて、長蛇の列から飛び出す男性。
しかし、程なくしてまた列に戻ってきます。
先ほど側にいた男の人が
-もう戻ってきたの?
大いにキレて列を離れた男性はあきらめたように
そっちも長い列ができたよ...。

最後のジョーク。
男性が一人地獄に落とされる。
地獄の入り口は2箇所。
共産主義の入り口と資本主義の入り口。
何故か共産主義の入り口に
地獄に落とされた人々が沢山、並んでいる。
男性は資本主義に入り口に向かい
番人にそちらの地獄はどんな風なのか尋ねる。
アメリカなまりの英語で番人が答える。
-あるときは煮えたぎるお湯に放り込まれ、
 ある時は火で焼かれ、ある時は電気ショックを与えられる。
 最後は小さく切り刻まれるんだ。

恐れをなした男性は共産主義の入り口へ向かい
同じ質問を「マルクス」のような顔をした番人に投げかける。
-あるときは煮えたぎるお湯に放り込まれ、
 ある時は火で焼かれ、ある時は電気ショックを与えられる。
 最後は小さく切り刻まれるんだ。
 ただ...
 ひんぱんに断水になったり、
 ガスが切れたり、停電になったりするんだよね...。


平日の深夜にもかかわらず、けっこう遅くまで見てしまいました。
一人でククク...と笑いながら。
翌日はかなりの寝不足状態...苦笑。
どんな苦境に見舞われても、ユーモアを忘れずにいるって
なかなかできることじゃない...。
どんな制限や弾圧を加えられても、あらゆる表現方法を考え出して
間接的にでも政府や体制を批判した人達がいたことに
思わず感動してしまいました...。
人間の知恵や表現力ってすごいですね...!


膨らみ始めたマグノリア(紫木蓮)の蕾

Keith Jarrett-Royal Festival Hall, London - 2008.12.17 Wed

キース・ジャレットのコンサートに行ってきました。
コンサートは予想通り満席。
ロビーにはキャンセル待ちのチケットを待つ人たちが列をなしていました
私たちの席はステージに近い端っこの席。
オンラインで予約した時に、ちょっとした手違いで
私と相方の席が一つ離れてしまったのです。
席についた後、私たちの間に座っていた男性を挟んで
相方と軽く言葉を交わしていると
その男性が
-席をかわりましょう!
と言って、快く相方の隣の席を私に譲ってれました(^^
お陰で相方と隣り合わせて座ることが出来ます。
そんな親切が、とても嬉しかったです!

コンサート・ホールのライトが落ちて、彼が登場。
I love you, Keith !!!!
すごい歓声が上がりました。
いよいよコンサートが始まります。心臓がドキドキしてきました。
彼のパフォーマンスは独特。
ピアノを弾きながら、立ち上がり、体で軽くリズムを刻んでみたり。
しゃがれた声でうめき声(?)を発したり... 。
ピアノだけではなく、体全体で感情を表現しようとしているのでしょうか?!
とにかく、腰が据わらない…(笑)。
そんな彼の独特のスタイルに慣れてくるまでは、
ちょっぴり違和感を感じました。
聴いているうちに、彼の演奏に弾き込まれ
そんな振る舞いも気になりましたが。

木の葉が舞い散るような出だしで、しっとり聞かせてくれる繊細な曲には
思わず心が震えて涙が浮かんできました。
曲名がわからないけれどすごく良かったです…。
月並みな言葉しかでてこないのですが彼の表現力はすごいです。
彼の独特のパファーマンスもCDを聴いているだけでは
味わえない...。
ちょうど風邪が流行る時期で、演奏中に咳をする人も多かったのです。
キースが、ピアノを弾き初めて、突然中断。
立ち上がり、ステージ端のマイクにスタスタと歩きだしました。

演奏中に咳をするなんて、不注意すぎる。
 僕だって普段は咳をする。でも、演奏中はしない!
とお客さんを一喝(汗。
コンサートでは写真撮影や録音は固く禁じられているけれど
演奏が終わると、思わず写真を撮ってしまう人もチラホラ…。
再びヌクッと立ち上がり、マイクに向かうキース。

人は何故、何でもかんでもイメージとして、形に残さないと気が済まないのか?!
と苛立った声で不満を表明。
ちょっとした物音や不注意な行動が、
彼の演奏の邪魔をするのでしょう。
ピアノのソロだから、尚更、ちょっとした音でもホールに響いてしまうのです。
それでも、アンコールには5回ほど応えて、
コンサートを締めくくりました。
彼の弾く"Over the Rainbow" 、とても素敵でした。

最後の演奏が始まる前にピアノに手を置いたと思ったら、
再び立ち上がりマイクに向かう。
今度は何を言われるのかヒヤヒヤ…。

さっきはイライラして、きつい事を言ってしまって申し訳ない。
 いつも応援してくれる皆さんに感謝しています。

とはにかみながら付け加えた。
なかなか、お茶目な人でした(笑)。

その晩は、相方とともにキースの演奏を心から堪能しました。
また、これに懲りずにロンドンで演奏して欲しいものです(笑。



中尾幸世さん - 2008.10.11 Sat

時折、ふと目に浮かぶ光景がありました。
20年以上前に見たTVドラマの光景。
バイオリン・ケースを持った若い女性が
ヨーロッパの広場を小走りにかけていく場面。
いっせいに鳩が飛び立つ。
チャイコフスキーのセレナードが流れる。
私がヨーロッパに憧れをいだくようになったのは
その映像を見たからかもしれません…。

そして最も印象的に残っているのは
主人公の若い女性の友人が亡くなって、
夕日の中でカメラを見つめるシーン。
彼女の大きな瞳が茶色く透けて見えました。
泣きじゃくるのではなく
ただちょっと微笑むような、寂しげな表情で
カメラを見つめて。
ふと、一筋の涙が彼女の目からこぼれる。
とっても静謐なシーンで忘れることができません。

最近、その光景がやたらと目に浮かぶようになったのです。
一体何の番組だったのか無性に知りたくなりました。
でも番組の名前がわからない...。
唯一わかっているのは、
「NHK」、確か主演の女優さんの名前が
「幸世」さんであることくらい。
たしか舞台はチェコ・スロバキアだったはず・・・。
インターネットで検索したら
佐々木昭一郎演出「河シリーズ」3部作のひとつ「春・音の光」だったことが判明しました。
おまけにYouTubeでドラマの一部が見られる!
インターネットって本当にすごい…。

私が覚えていた場面はなかったけれど
すごくノスタルジックな気分になってしまいました。
主演の中尾幸世さんの澄んだ呟くような声が美しい。
そして、自然な演技が瑞々しい。
多くを語らずとも、不思議な存在感があります。
すっかりこの女優さんに惹きつけられてしまいました。
同じく中尾幸世さん出演の「「四季・ユートピアノ」も是非見てみたいです。
DVD化されないのかしら…。

中尾さんは「河シリーズ」以降はTVからは退かれてしまったようです。
現在は朗読活動を中心にされているとか。
毎年一度、私設の美術館で朗読を行っているらしいのです。
なんとそこは、両親が定年後に落ち着いた町からそう遠くないところ。
なんて偶然!!
そんな美術館があったことさえ知らなかったけれど
いつか彼女の朗読を聴けたらいいのに...
「四季・ユートピアノ」の中で流れていた曲が
忘れられなくって久しぶりにCD、マーラー 「交響曲第四番ト長調」
を購入してしまいました。
彼女のように思わず口ずさんでしまうかもしれません…。

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